三年番茶・Bancha Twig Tea (Kukicha)

お茶を飲むのが大好き。
日本人だから。
それと、昔、前世の私はイギリス人だったと言われたのでお茶好きなのはそれもあるかも。

7歳くらいの頃から、3時のおやつの時間は必ず番茶と一緒におまんじゅうを家政婦の加藤さんと一緒にいただく習慣ができました。緑茶は子供には強すぎると言って加藤さんは番茶を飲ませてくれました。

17歳の時に表千家のお茶を習いに行くようになり、初めて抹茶をいただくことになりました。とってもクリーミィな下味でアロマ的な後味を感じました。抹茶はカフェインが高いので特別な時にしか飲めませんが、三年番茶はカフェインもほとんどなく穏やかな味なのでよく飲みます。ハーブティーも時々飲んでます。

三年番茶にりんごジュースを入れて飲むのも身体が疲れて硬くなってしまっている時にリッラクスするのにとても効果的です。

アメリカではエデン(自然食会社)が三年番茶のティーバッグを出しているので、旅行の時や外出する時は便利です。

 

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写真:りんごジュースと三年番茶ミックス

 

なぜ日本では、三年番茶と呼ぶのか気になって調べて見ました。

お茶の原料は、緑茶というところは同じですが、三年番茶と普通の番茶とでは出来上がるまでの加工の仕方に違いがあることがわかりました。

一般的な普通の番茶は、緑茶の新芽を摘み取って乾煎りします。
その後、茶揉みをすれば出来上がりです。

一方、三年番茶は、新芽の部分ではなくて、その下の葉と茎を摘み取ります。
そして、摘み取った葉と茎を天日に干してから三年間醸造させます。
その後、焙煎して出来上がりのです。

三年番茶は随分と手間をかけて作られていることがわかりますが、この手間によって飲みやすさにも違いが出てくるようです。

普通の番茶は、緑茶と同様にカフェインやタンニンなどの刺激物質が含まれています。
一方、三年番茶は、三年間醸造している間にカフェインやタンニンが抜けてしまいます。
刺激が抑えられている三年番茶は、健康志向の方はもちろん、お子さんや妊婦さんでも安心して飲むことができるのです。

 

三年番茶の

■身体を温める効能
マクロビオティックの観点では、バランスのとれた「中庸」に当たります。
身体を冷やす陰性の逆の陽性の性質ですので、ポカポカと温めてくれる効能があります。

冷え取りにはおすすめ。

■消化・吸収を良くしてくれる
食事の際に飲むことで、消化・吸収が良くなります。
食欲不振などの症状を緩和する効能が期待できます。

■アンチエイジング
カテキンが豊富に含まれていて、ビタミンCの吸収率を高めてくれます。

その結果、抗酸化力のアップにつながってきますので、老化しにくい状態を維持できます。
若々しい身体づくりには最適ですし、お肌の若返りにも効き目があるかもしれませんね。

■デトックス効果
三年間熟成させている間に醗酵が進んでいますので、腸内の老廃物を追い出すデトックス効果をもたらしてくれます。
便秘症の方にはうれしい効果です。

■ウィルスの増殖を抑える
殺菌作用があるので、体内にウィルスが侵入してきても増殖を抑える効果が期待できます。

 

三年番茶の副作用

健康に良いとされる三年番茶ですが、元々は緑茶と同じ茶葉を使っていますので、カフェインやタンニンなどの刺激物質が含まれているのではないかと不安になってしまう方が意外とたくさんいらっしゃいます。

しかし、三年番茶は緑茶の茶葉をしっかりと発酵させていますので、発酵する過程でカフェインやタンニンなどの刺激物質が抜けてしまいます。
ですから、本来はカフェインやタンニンによって胃腸に刺激を感じるといった副作用が出る方であっても、三年番茶の場合はそのような副作用が出ることはありません。

緑茶は殺菌作用や免疫力を高めるために健康に良いお茶とされていますが、体を冷やし、内臓の弱い方は代謝を悪くしてしまう可能性があります。
健康効果が期待できるものの、副作用が懸念されますので、体質や体調が不安定な方は常用しないほうが良いでしょう。

その点、三年番茶は緑茶の殺菌作用や免疫力を高める効果はそのまま残しつつ、緑茶の欠点となる部分を克服した副作用のない理想的な健康茶です。
体質がデリケートで、刺激性の強い成分を避けたい方でも毎日安心して飲める自然飲料と言えるのです。

カフェインに究極敏感な方や妊婦さんなどには、三年番茶の代わりにたんぽぽ茶をお勧めします。ノンカフェインなので飲みやすいです。

三年番茶の作り方

やかんに水1リットルを入れ、火にかけて沸騰させます。
沸騰したお湯の中に茶葉10~10グラムを入れ、弱火で2~3分煮出します。
ここで大切なのは、グラグラと煮立ったままのお湯で煮出すのではなくて、必ず弱火にしてから煮出すこと

そうすることで、苦味が出たり風味が飛んでしまったりすることがありません。
また、直接茶葉を入れずにパックに入れた場合は少し長めの時間煮出しましょう。
そして、火を止めてから茶葉を取り出せば美味しい3年番茶の出来上がりです。

急須で淹れる場合

急須に茶番4グラム(1人分)を入れ、沸騰したお湯を注ぎます。
2~3分待てば美味しい3年番茶の出来上がりです。

3年番茶は入れてから8時間程度は効能が弱まることもありませんし、一度冷めてしまったお茶は温め直しても苦味がでることがありません。
飲みやすくて健康に良い3年番茶をご自身のお好みのスタイルで味わってみましょう。

飲み方のいろいろ

三年番茶は色々な飲み方を楽しむことができます。
そこで、おすすめの美味しい飲み方をご紹介したいと思います。

いつもの飲み方:

シンプルに、ステンレスのやかんで煮出して飲む方法です。
やかんに水1リットルと茶葉15グラムを入れて、水から中火にかけます。
沸騰したら弱火 にして20分煮出します。

また、急須で淹れて飲むのもシンプルで飲みやすい方法です。
急須にティースプーンに山盛り3杯の三年番茶を入れて、90℃くらいのお湯を注いで30秒ほど蒸らします。

 

りんごジュースに混ぜる

これは甘いので子供も大好きです。浄水半分とりんごジュース半分。冬は温めて。

 

梅醤番茶

この飲み方は、マクロビオティックでも人気のおすすめレシピです。

◆用意するもの
・梅干し 1個
・純正醤油 大さじ1
・生姜汁 2滴
・三年番茶

◆作り方
・梅干の種を取って湯のみ茶碗に入れて、醤油と生姜汁で練ります。
・熱い三年番茶を注いで混ぜれば出来上がりです。

身体をポカポカと温めて、免疫力を高めてくれますので、三年番茶を使った代表的な健康万能レシピと言えます。

梅干番茶

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写真:梅干番茶

 

こちらは、疲れのある方におすすめのレシピです。
梅干1個に熱い三年番茶を入れて、種だけ残して飲むだけ。
梅干しのクエン酸が疲労回復に効きますよ。

また、血液を浄化する作用も期待できます。
血液サラサラ効果で、生活習慣病予防や美肌にも効き目がありそうです。

醤油番茶

こちらは、醤油の香りがアロマ的な作用をもたらしてくれるレシピです。
自然醸造の醤油2滴をたらし、熱い三年番茶を入れて飲みます。

この飲み方は、ホルモンの分泌を安定させてリラックス効果を生みます。
イライラ予防や寝る前のリラックスタイムにピッタリだと思います。

風邪予防の飲み方

インフルエンザやノロウィルスなど、風邪ウィルスが流行る時期にも三年番茶はおすすめです。

風邪の予防とひき始めのケアには、梅醤番茶を飲むのが効果的。
梅干、醤油、生姜汁に熱い三年番茶を注いで混ぜたものを飲むだけです。

風邪ウィルスの殺菌になりますし、その上、風邪をひきかけて低下している消化機能や循環機能を正常化させ、身体を元気な状態に回復してくれます。

また、塩番茶にすると、のどの風邪に効き目があります。
のどが痛む時には、天然塩を入れた塩番茶でうがいをするのがおすすめ。
殺菌作用によって、のどの痛みを早く取ることにつながります。

 

どうぞ、お試し下さいね。

Love, Sanae💖

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