6回のキモセラピーを終えて

2017年5月にキモセラピーを受ける前にがん専門ドクターのミィード先生(ドクターミィードは7月7日に日本語のブログ”ガンが戻って来た”を書いた一番初めのがん専門ドクターではありません)から「あなたは、珍しい癌, びまん性大細胞型B細胞性非ホジキンリンパ腫肝臓で末期のステージ4になっている事が、PET/CT( 機能画像と形態画像の融合による)検査でわかりました。肝臓が90%ガンに侵されていて、余命は1ヶ月もないので、今、すぐ入院してキモセラピーを始める必要があります。このガンは進行がとても早いので、積極的なキモセラピーである、5日間のエポック(EPOCH )併用療法をリツキシマブ(リツキサン)と併用して行う事を勧めます。これは毎日24時間の5日間のキモセラピーで、大変ですが、ゆっくり5日間かけて行われるので、1日に1回するキモセラピーより体に抵抗が少なく強いキモ薬が体に注入されます。期間は、3週間に1回を6回、合計6ヶ月行います。キモセラピーを始めるとあなたは弱って副作用の痛みその他の症状は出てきます。」と言われました。

650 Dinner with Eric

写真:サンタモニカのUCLA の病院でエリックと一緒に夕食を食べている私。

 

今まで、マクロビオティック・カウンセラーとしてたくさんのクライエントさんにカウンセリングをして来ました。クライエントさんの中にはキモセラピーをしていてその副作用で苦しい思いをしていると聞きました。副作用とガンの痛みで自分では料理が出来ない人たちもいました。また、副作用で食事が出来ない人たちもいました。想像は出来ましたが、本当にどれだけ大変だということは現実的にはわかっていませんでした。

キモセラピーがどれだけ実際に肉体と精神を侵し、痛み、不快感、気弱な気持ちと不安感を与える事になるかは想像以上のものでした。今までの人生でこの辛さと比べられるものはヘロイン中毒になった時だけ体験した言葉では表現しかねる、全身の痛みと不快感、高熱、疲労感、何もなくてもイライラする怒りの気持ち、絶望感など。

 

この経験を通して、初めて今までカウンセリングに来ていた、クライエントさんたちがどんなに辛い思いと経験をしていたかやっとわかりました。ひとりひとりの経験はまったく同じではないので全てはわからないと思いますが、カウンセリング時に私がサポート出来なかった部分がわかりました。また、元気になって、マクロビオティック・カウンセラーの仕事に戻ったら、以前よりキモセラピーをしたクライエントさんの気持ちがわかったカウンセリングが出来ると信じます。

 

私のキモセラピー経験に話を戻しますが、初めてキモセラピーを受けた時の経験は、ブログ “初めてのキモセラピー (癌化学治療)” に書いてありので、もし良かったら是非読んで下さい。私の初めてキモセラピーはサンタモニカのUCLA病院で受けました。体力がとても落ちて、車椅子で病院に行ったくらい弱っていましたが、キモセラピーを受ける前に体力を回復する為の分泌液などを点滴で受けて少し元気になり、歩けるようになりました。キモセラピーを受けた事がないので、好奇心の強い私は、どうなるか興味深々反面、知らない事をする恐怖でいっぱいでした。副作用がどんなに苦しいか想像出来ていませんでした。特に白血球をあげる薬ニューラスタの副作用は体中の骨が痛みは、1週間も動く事も出来ないほどの耐えられない苦しみでした。

2回目のキモセラピーは、病院に入院しないで毎日5日間通院して行われました。好奇心の強い私は、また、新しく受ける内容に頭も気持ちも集中していましたが、副作用はとても酷く、気持ちを落ち着かせる為に、眠れない時に、ブログ”キモセラピーとニューラスタの副作用”を書きました。まだまだ、キモセラピーの経験が少ない患者の私はなんとか頑張っていられました。

 

650 Sanae with chemo bag

写真:キモセラピーのバッグ(黒)はこんな風につけて歩くことも出来る。

 

Inside chemo bag

写真:キモセラピーバッグの中身はこんな風になっています。

3回目のキモセラピーが始まった頃、疲れと体力が無くなってしまうのを痛切に感じた。夜は殆ど眠れないで、トイレに6〜7回も行く為に起きるのはとっても辛かった。いらだつ回数が多くなって無力なやりきれない気持ちになり、出来る事は横になって痛みを感じながら自分の呼吸と心臓の鼓動の音に集中した。

1993年に卵巣癌になった時、2001年に交通事故で臨死体験をした時、痛みの苦しみを体験したが、今回の肝臓のリンパ腫でまた痛みの苦しみを新たに学ぶ事になった。

キモセラピーで赤血球が下がり過ぎてしまった私の体は弱り切ってしまい動く事も出気なくなって、輸血をする事になった。
4回目のキモセラピーでは、副作用で肺炎になり、また輸血, もうキモセラピーを止めたいという気持ちが毎日駆け巡ってどうしたらいいかわからなくなったのですが、1週間キモセラピーをする休みをもらって、少し元気になったので、5回目のキモセラピーに向かいました。5回目のキモセラピーは耐えられないくらいの副作用と赤血球と血小板の両方が下がってしまい、また輸血をした。その後は気持ちが弱ってしまい、よく泣いた。

キモセラピーが肉体だけでなく、精神的、気持ちにも影響がすごくあるとわかって、その事をブログ”キモセラピーの精神的な副作用をどのように対処する” に書きました。

 

副作用を和らげる為におうちで毎日いろんな事をやっています。マクロビオティックヒーリング食はもちろん、レメディー・ドリンク(小豆茶、青菜ドリンク、ゴボウ茶、レンコン茶など)そのれだけではなく、ボディー、ファイス、頭のスクラブ、手と足湯、毎週、友人のサリーからレイキを受けて(ジョオジオ、岡田さんもレイキをして下さいました)、カッピン(吸玉法)とジェントルマッサージはブロッカから、そして時間があれば、楽健法マッサージはみちよさんから、ヒーリングマッサージは、サールから、指圧はアシから、鍼灸は金子先生から、温灸はエミリーから、催眠法セラピーはジェシカから。自分でも腎臓と肝臓のところにビワの葉の温灸を毎日してとても楽になって、トイレに行く数が減りました。首、手、指、足指を毎日動かして、導引を出来る時に少しでもして、寝付く前ににエリックがアシの脹脛と腰のマッサージをしてくれます。他はヴィッパサナ瞑想を短くても、横になったまま毎日します。

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写真:小豆茶

 

6回目のキモセラピーがやって来て、これが最後のキモセラピーになるかもと思ったら、やっと暗くて長いトンネルの先に明かりが見えた。終わってから、白血球、赤血球、血小板の3つとも下がり過ぎていて、抵抗力が上がって来るのに時間が今までよりかかり、殆ど動けない状態になった。自分に忍耐が回復する鍵だからと言い聞かせ毎日を過ごした。

Last chemotherapy

写真:6回目のキモセラピーになってやっと暗闇のトンネルから先の光が見えて来て、キモセラピーを受けている間もリッラクスして編み物が出来るようになった。

 

白血球は、ニューラスタがやっと効いてきて、上がってきて、血小板も少し上がって来た。でも赤血球は下がり過ぎていて、中々上がって来ないので、また輸血に行くんだと覚悟していたら、ドクター・ミィードがキモセラピーが6回で終わったので少なくとも6週間は治療のお休みがあるので、自分の治癒力で赤血球が上がって切るのを待ちましょうと言ってくれた。ドクター・ミィードの判断力に感謝してます。

ドクター・ミィードは、私が6回のキモセラピーを無事問題なく終わった事を喜んでいて、キモセラピーはどうだったか聞いてきたので、「すごく辛かった。」と答えたら、ビックリしたかのように目を大きくして「何も大きな問題もなく緊急病院にも行く必要がなく終わったのに?」と言われた。

私は、「どんな風になるか想像出来なかったのと、以前はとてもアクティブな生活をしていたので、痛みと副作用で何も出来ないで、ただ横になって無気力でいないといけない事が私にとっては苦しみだった。」言いました。

すると、ドクター・ミィードは「あなたはとても健康でヘルシーな生き方をしていたから、気持ちはよくわかるわ。でも、今回のガンである肝臓のリンパ種は、とても悪質だったのよ。初めあなたがここに来た日、歩く事も出来なかった事を覚えてる?私は余命1ヶ月もないと言った事も?でも、その時に比べたらとても良くなって自分で歩く事も出来るようになったし、キモセラピー治療中、病院に再入院する必要もなく、食事もだいたい食べられて、吐き気もなく6回のキモセラピーを無事終わらせられる事が出来て、おめでとう!と言います。」と嬉しそうに言って下さった。

そして、「体力と抵抗力は少しづつ戻って来るけど、無理をしないで、休息を十分に取るように。ガーデンニング、愛犬たちと散歩したり、クッキングやヨガクラスをまた始めたいと思うけど、時間をかけて自分を癒す事が大切です。PET/CT( 機能画像と形態画像の融合による)検査を11月の初めには受けて、キモセラピーの治療がどのくらい効果を出しているか調べないといけません。私の予想ではきっと良い効果が出ていると思いますが、次はC型肝炎の治療も始める必要があるので、ゆっくり自宅で休養をして毎日をエンジョイしてください。でも無理はダメですよ。」と付け加えた。

ドクター・ミィードに言われた事を聞いてとても嬉しかった。「ありがとうございます!先生は私が回復するのを助けてくれてので、感謝してます。」

 

with Dr. Mead

写真:ドクターミィードと一緒に

 

一番初め、違うガン専門ドクターに診察を受けていたが、このドクターは私の事が何もわからないと感じた。日本語のブログ”ガンが戻って来た”にこのドクターの事は書いた。

コミュニケーションがうまく出来ないだけでなく、PET/CT( 機能画像と形態画像の融合による)検査で90%も肝臓がガンで侵されているのにその結果を連絡しないで、バケーションに行こうとしていたドクターだ。私が連絡してPET/CT( 機能画像と形態画像の融合による)検査の結果が来ていないと言うと、私が連絡するべきだとドクターのアシスタントに言われて結果はアポを取って会いに来ないと渡せないとも言われた。でもドクターは3週間のバケーションに出かけて6月まで会えないとも言われた。

諦めないで、コミュニケーションが出来る、ドクターミィードを見つけて本当に良かったと思う。

少しづつ元気になって来て今はキモセラピーも6回終わったので、私の頭は「あれもしたい、これもしたい、彼処に行きた〜い。」など毎日言ってるが、心と体は「まだまだ!だよ。」って言ってくれてる。心と体の声を聞く事を学んでいる私は、まだまだ!だよ。

いつもサポートして下さっているみなさん、ありがとうございます!

PET/CT( 機能画像と形態画像の融合による)検査の後、結果をまた書きますね。

愛を込めて、

Sanae 💖

 

みなさんの祈りとサポートに心から感謝します。

癌キモセラピー治療費はとても高金額です。その他、病院代、癌専門医師費なども多額なお金です。医療保険の80%がありますが、残り20%を払うための癌キモセラピー治療費の募金運動をエリックと友人のジェシカ(マクロビオティックの先生)とアマンダ(ヨガの友人)が始めてくれました。 YouCaring Fundraisng to Support Sanae’s Recovery from Cancer

その他、私とエリックの本を購入してサポートしていただくこともできます。

宜しく、お願いします。

下記が私たちの4冊の本です:

 

Love, Sanae

Love-Sanae-front-cover

 

Love, Eric and Sanae

love-es-front-cover

 

Love, Eric Revised

love-eric-revised-the-front-cover

 

Healthy Happy Pooch

HHP-book-front-cover

 

カードや、ギフト、または、チェック(チェックの宛名はEric Lechasseurでお願いします)を送っていただく時は、下記の住所に送り下さい。

2610A 23rd St.

Santa Monica, CA 90405

 

ひとりひとりの方には、返信は出来ませんが、
みなさんが送って下さる、メッセージ、E-メール、カードや手紙はちゃんと読む事をお約束します。

Love, Sanae 💖

 

 

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